「看護師は女性が自立できる仕事って聞くけど、本当に自分にもできるの?」
「看護師になりたいけど、学費や生活費のやりくりが不安…」
そんな疑問や不安を持つシングルマザーの方へ、看護師を目指す際に知っておくべき重要なポイントを解説します。
具体的には以下の5点です。
- 看護師になるために学歴や職歴は問われない
- 助成金や奨学金を活用すれば経済的な負担を軽減できる
- 資格を取得すれば幅広い就職先がある
- 勉強は大変!家庭との両立には工夫とサポートが必要
- 仕事の負担は大きい。待遇だけで決めるのは危険
この記事を書いたのは、離婚してから看護学校に入学して看護師になったシングルマザーです。
看護師の仕事の魅力だけでなく、現実的な課題についても詳しくお伝えします。
ぜひ最後まで読んで、あなたの未来設計に役立ててもらえたら嬉しいです。
シングルマザーでも看護師を目指せる!
1. 看護師になるための学歴・職歴の条件
看護師になるには、特別な学歴や職歴は必要ありません。
社会人のシングルマザーが看護師になるには、主に以下の3つのルートがあります。
- 看護専門学校(3年制)に進学し、国家試験に合格する
- 看護大学(4年制)に進学し、国家試験に合格する
- 准看護学校(2年制)→准看護師資格取得→看護学校(2〜3年制)に進学し、国家試験に合格取得する
看護専門学校の入試は、一般的な学力試験に加えて面接が行われることが多いですが、合格率は比較的高いと言われています。
校長とは卒業後も飲みに行く仲なので色々聞いてますが、今は看護大学の方が人気があるので看護専門学校は間口が広くなっているそう。
そういうしっかり勉強すれば十分目指せる道です。
看護大学への入学の方が教科数も多いところが多いし、勉強はちょっと難しいと思います。
費用的な問題と、なるべく早く看護師になりたかったので、私は専門学校の道を選びました。
2. 学費や生活費をサポートする助成金・奨学金
シングルマザーが看護師を目指す際、経済的な負担を軽減できる支援制度が豊富にあります。
- 高等職業訓練促進給付金等事業:児童扶養手当受給者または同等の所得水準の方が対象
- 月額10万円(住民税課税世帯は7万500円)
- 最終年度は14万円(住民税課税世帯は11万500円)
- 自立支援教育訓練給付金:受講費用の60%を補助(年間最大20万円、4年間)
- 病院奨学金:特定の病院に就職することで返済免除や減額措置が受けられる
これらの制度を活用すれば、学費や生活費を確保しながら学業に専念することが可能です。
私は高等職業訓練促給付金にお世話になって、本当に助かりました。
制度は変更になる可能性もあるので、「ひとり親 看護師 給付金」などと調べてみてくださいね。
3. 看護師資格を取得すれば広がる就職の選択肢
看護師資格を取得すれば、全国どこでも働くことができます。
主な就職先には以下があります。
- 総合病院やクリニック
- 介護施設や訪問看護ステーション
- 保育園や企業の医務室
- 在宅医療・訪問看護サービス
看護師としてのキャリアは非常に多様で、病院勤務のほかにも地域医療に関わる仕事や、保育園での仕事など多くの選択肢があります。
しかも、正規職員として働くことができるっていうのは強い!
離婚直後、看護学校に行くって決める前に就職活動してたんですが…
長女が生まれたときに仕事辞めていたから5年以上ブランクあり、しかも特別なキャリアがあるわけでもない。
こんな私が正社員として働ける仕事は見つからなかったんです。
アラフォー未経験でも、正規採用、ちゃんと新人教育からスタートしてもらえたっていうのは本当にありがたかった。
遇面もだし、不安定な雇用じゃないっていう安心感も大きいです。
ただ、シングルマザーの場合、勤務形態や勤務時間を柔軟に選べる職場を選ぶことが重要です。
例えば、夜勤のないクリニックや企業の医務室勤務など、比較的規則的な勤務時間で働ける環境を探すことで、家庭とのバランスを取りやすくなります。
また、訪問看護の仕事は比較的自分のスケジュールを調整しやすく、時短勤務が可能な場合もあります。
さらに、将来的に独立して訪問看護ステーションを開設するという道も考えられます。
とは言っても新卒からクリニック等で働くのは簡単ではありません。
最初は臨床経験を積むために、夜勤ありの一般病院に就職する人が多いのも現実。
最近は訪問看護に新卒から就職する人も増えているそうですが、夜勤なしだと最初は希望するような働き方が難しいのは知っておいてくださいね。
でも、看護師資格を持って、キャリアを積んでいけば仕事の選択肢は広がるのも強みだと思います。
4. 学業と家庭の両立は簡単ではない!事前準備が重要
看護学校の勉強は、座学・実技・実習と非常に多忙です。
- 授業内容が幅広く、暗記する量が膨大
- 実技は学生同士での練習が必要
- 臨床実習では、患者のケアや看護記録作成が求められる
- グループワークやレポート提出も頻繁にある
特に臨床実習の期間は、朝早くに家を出なくてはいけなかったり、家に帰っても膨大な課題を抱えていることが多いので、
- 子どもを預ける先を確保する
- 家事のサポートを受ける
- 時間管理を徹底する
- 学校や周囲と連携しながらスケジュール調整を行う
といった準備が必須になります。
実習中課題が全然終わらなくて、徹夜に近い状態もしばしばでした…
さらに、学業を支えるための環境作りも大切です。
自分で勉強を進めていくことが難しかったらオンライン学習ツールや看護学生向けの勉強サポートを活用することで、より効率的に学習を進めることが可能になります。
5. 看護師は過酷な仕事。収入や安定性だけで決めてはいけない
看護師は安定した収入が見込める一方で、非常にハードな職業なのを痛感しています。
- 肉体的負担:長時間勤務や患者の介助で体力が必要
- 精神的負担:命に向き合う責任の重い仕事
- プレッシャーの大きさ:急変対応や多忙な現場での判断力が求められる
- 人間関係の難しさ:医療チームや患者とのコミュニケーションが不可欠
「安定しているから」という理由だけで目指すと、働き始めてから後悔することも。
医療に携わる意義を理解し、自分が本当にこの道を選びたいかを考えることが大切です。
看護師としてのキャリアには、病棟勤務だけでなく、訪問看護やクリニック勤務、学校や企業の健康管理業務など、さまざまな選択肢があります。
最初は病院勤務から始める人が多いですが、どの職場が自分に合うのかを事前に調査し、将来の働き方を考えておくことでキャリアのビジョンが描きやすくなります。
看護師は大変な仕事ですが、それだけやりがいも大きい職業です。
本当にこの仕事に情熱を持てるかどうか、自分自身と向き合いながら決めていくことをおすすめします。
まとめ
シングルマザーが看護師を目指すことは、決して簡単ではありません。
でも、学歴や職歴に関係なくチャレンジできる職業であり、助成金や奨学金などの支援制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。
また、キャリアを積んでいけば就職先の選択肢が豊富であり、自分に合った働き方を見つけることも可能です。
看護師という仕事は肉体的・精神的にハードですが、それだけにやりがいのある職業でもあります。
収入や安定性だけでなく、自分がこの仕事に本当に向いているかどうかをしっかり考えた上で挑戦するか考えてみてください。
私でお役に立てることがあれば、お気軽にコメントくださいね。